阪東三十三観音霊場第九番札所
【創建】
寺伝によると白鳳 2 年(673年)僧慈訓が千手観音堂を建立し観音道場とし、その後、役小角が来山し西蔵坊を建立し修験の道場とした事に始まるとされています。
【ご本尊】 十一面千手千眼観世音菩薩像
【文化財】
(国宝) 法華経一品経・阿弥陀経・般若心経 33 巻
(国重文) 紙本墨書大般若経、銅鐘、金銅密教法具、開山塔
(県指定) 木造千手観音立像、木造宝冠阿弥陀如来坐像、木造聖僧文殊坐像、 経箱、
青石塔婆、蔵骨器
寛元3年(1245年)の銅鐘
(鎌倉の大仏や建長寺の銅鐘を鋳造した物部重光の作)
比企氏伝承
慈光寺は、比企氏の棟梁である源頼朝に深く尊信された寺でした。
頼朝は、文治5年(1189年)奥州征伐の勝利を慈光寺に祈願し、日頃信心している愛染明王像を贈り、別当厳耀並びに衆徒らに勝利を祈祷させるよう命じています。
吾妻鏡によると、頼朝が治承 3 年(1179年)3月2日、安達盛長を御使として、御署名入りの洪鐘を鋳造して伊豆国より寄進されたと記されています。