小高い丘の上にたたずむ秋葉神社は火伏の神様として信仰を受けています。
1658年、この地の旗本森川氏が歓進した神社です。森川氏は江戸本郷の屋敷に分祀し、守り神としていました。江戸の大火から森川氏の屋敷だけは火の難を逃れたことから火伏の神として有名になったと言われています。
その後は広く周辺の人々からも信仰され、特に例祭(4月18日)や酉の日には大きな賑わいをみせたといいます。
松山宿からこの神社への経路は「秋葉道」と呼ばれました。
秋葉神社を中心として西側を梅が谷(うめがやつ)、東側を須加谷(すかやつ)といいます。
梅が谷は若狭の局が隠棲して余生を送ったといわれる場所です。須加谷には今は廃寺となっていますが菅谷堂という観音堂があり、若狭の局がご祈願をしていた蛇苦止観音(じゃくしかんのん)をお祀りしていました。現在は宗悟寺に祀られています。
アクセス
東松山駅東口より市内循環バス(日・祝運休)「妙善谷沼」下車徒歩約15分
所在地
東松山市大谷553